当て馬のススメ
教室にはちらほらと人がいて、みんな周りの様子を伺っている。
特に仲のよかった子と離れてしまった子は、どこかのグループに入ろうと必死だろう。


ぼっちの高校生活なんて、地獄だ。そんなの誰だって避けたい。



「とりあえず、席確認しようか」



たなやんの提案に乗り、黒板に貼ってある座席表を見る。



たなやんは教卓前のサイアクな席、ななみんはその三つ後ろ、その後ろがにっしー。


私は廊下側の一番前の席。うーん、サミシイ。



そして篠崎くんは…グラウンド側の、一番後ろの席。まさかの一番遠い場所。
なんてツいてない。アンラッキー。


だけどまぁ、いい。席替えまでガマンガマン。
同じクラスになれたんだから、文句なんて言わない。
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