好きです。
声は男の人にしては少し高めで、でも柔らかくて優しい声だった。


「もー花実!ボケーッとしてたら危ないでしょ!」


「…ごめんねちーちゃん。」


心配してくれてるちーちゃんの声はその時の私の頭には入ってこなかった。


「花実…?どうしたの?」


「ううん、何でもないよ…。」
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