私以上に、誰かを愛してください。

次の日も、次の日も叶達は私に会いに来た。
私はもぅ、病気のせいで話すことも困難だった。
うなずいたりするだけ。
なのに叶達は、楽しそうに私に話しかけ続けてくれた。
今日桜がいっぱい咲いてたよ、って写真をいっぱいとってきてくれた。
嬉しかった。
私にはもったいないくらい、叶達はいい人だ。
叶達には幸せになってほしい。
もし私が、天使にでもなれたなら、
叶達をずっと守り続けて見せるよ。
まかせて。それくらいしかできないから。