白くなったキャンバスに再び思い出が描かれるように
 「達哉さんすごい。よくそんなこと知ってるね」と感心されたり、「伊達に小説書いてるんじゃないね亜咲君は」とナッキに言われ「お前らなぁ、これって二人ともやってるじゃん」と僕から言われ二人ともシュンとなったり。今までと違った春期の試験勉強試験期間だった。


 沙織さんたち教育学部の試験は28日まで、彼女たちの補講は4講義、どれも全部始めの方に予定されていた。
 僕は一足先に補講も終わり夏休みに入った。
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