白くなったキャンバスに再び思い出が描かれるように
「ねぇ達哉、私これから自分の専攻をもっと勉強したいと思っているの。それに他の勉強も合わせてしたい。実習で学んだ事、これから会う生徒に私いろんな事教えてあげたいの。だからもっと勉強をしたいの」
「いい事じゃないか。自分の進むべく道がはっきりしてきた証拠だと思うよ」
「うん、だからね、もしかしたらあんまりここに来れなくなっちゃうかもしれない。でも出来るだけ時間つくってここに来るよ」
「あんまり無理するな。どうしても会いたくなったら、こっちから連絡するよ。沙織こいってな」
「あーなんだかそれだと達哉毎日こいって言ってきそうだな」
「そうだな」
そんなことを言い合っていたが実際は、沙織と合う回数は極端に減った。そしてたまに会う沙織にも、少しずつ僕に対する思いが変わってきているような気がしていた。
10月の始め、宮村と愛奈ちゃんの結婚式の日がやってきた。
内輪で家族兄弟以外は僕らだけと、本当にこじんまりとした結婚式だった。
久しぶりに見る愛奈ちゃんのお腹は、思っていた以上に大きくなっていて、宮村が「絶対男の子だ」と息巻いていた。
「ひどいんだよぉ高ちゃんは、お腹の子もう男の子だって決めつけちゃってるんだよ。生まれて来たら、あれやってこれやって、てもう勝手に決めちゃってるんだから。愛奈ちゃん女の子だったらどうするのっていつも言ってるのに」
「ハハハ。宮村も、もう親ばか丸出しだな」
「そうね、でも本当に男の子だったら想像出来るわ。親子で走り回ってる姿」
「ほんとだね」
僕と沙織、ナッキと宮村の結婚式の後帰り道話ながら歩いた。
小さな郊外の教会でその式は執り行われた。
純白のウエディングドレスをまとった愛奈ちゃんはとても綺麗でその表情は、僕が今まで見た愛奈ちゃんの中で一番幸せそうだった。
指輪交換の時、宮村の手が緊張しすぎてぶるぶる震えていた。案の定愛奈ちゃんに指輪をはめるのに何度もやり直す姿を見て3人とも笑うのを堪えるのが大変だった。
教会の前で愛奈ちゃんがブーケを空高く投げた、なんと受け取ったのは僕だった。当然2人からのブーイングが注がれた。
仕切り直しともう一度投げたブーケは沙織がしっかりと受け止めた。
「やったぁ。次は私だぁ」と沙織は飛び跳ねて喜んだ。
「いい事じゃないか。自分の進むべく道がはっきりしてきた証拠だと思うよ」
「うん、だからね、もしかしたらあんまりここに来れなくなっちゃうかもしれない。でも出来るだけ時間つくってここに来るよ」
「あんまり無理するな。どうしても会いたくなったら、こっちから連絡するよ。沙織こいってな」
「あーなんだかそれだと達哉毎日こいって言ってきそうだな」
「そうだな」
そんなことを言い合っていたが実際は、沙織と合う回数は極端に減った。そしてたまに会う沙織にも、少しずつ僕に対する思いが変わってきているような気がしていた。
10月の始め、宮村と愛奈ちゃんの結婚式の日がやってきた。
内輪で家族兄弟以外は僕らだけと、本当にこじんまりとした結婚式だった。
久しぶりに見る愛奈ちゃんのお腹は、思っていた以上に大きくなっていて、宮村が「絶対男の子だ」と息巻いていた。
「ひどいんだよぉ高ちゃんは、お腹の子もう男の子だって決めつけちゃってるんだよ。生まれて来たら、あれやってこれやって、てもう勝手に決めちゃってるんだから。愛奈ちゃん女の子だったらどうするのっていつも言ってるのに」
「ハハハ。宮村も、もう親ばか丸出しだな」
「そうね、でも本当に男の子だったら想像出来るわ。親子で走り回ってる姿」
「ほんとだね」
僕と沙織、ナッキと宮村の結婚式の後帰り道話ながら歩いた。
小さな郊外の教会でその式は執り行われた。
純白のウエディングドレスをまとった愛奈ちゃんはとても綺麗でその表情は、僕が今まで見た愛奈ちゃんの中で一番幸せそうだった。
指輪交換の時、宮村の手が緊張しすぎてぶるぶる震えていた。案の定愛奈ちゃんに指輪をはめるのに何度もやり直す姿を見て3人とも笑うのを堪えるのが大変だった。
教会の前で愛奈ちゃんがブーケを空高く投げた、なんと受け取ったのは僕だった。当然2人からのブーイングが注がれた。
仕切り直しともう一度投げたブーケは沙織がしっかりと受け止めた。
「やったぁ。次は私だぁ」と沙織は飛び跳ねて喜んだ。