蝶と空


その時ちょうど帰ってきたお母さんは、泣きじゃくる美樹を見てひどく驚いていた。


私はあたふたするばかりで


自分のことで泣く友達なんていたはずもなく







お母さんは、そんな私を見て笑っていた。




その瞬間が、くすぐったくて


すごく


恥ずかしくて…










とても





幸せだった







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