たとえ届かなくても、君がずっと大好き。


「 はじめまして!! 」


私の前で、

ふわりと柔らかく笑う男の子。


「 ・・・はじめましてっ 」


彼がお隣さんの。


「 ぼく、煌 笑平(きら しょうへい)だよ 」


「 ・・・きら、しょう・・・へい? 」


「 うん!!きみのおなまえは? 」


優しい目で真っ直ぐ私を見つめるきみ。


逸(そ)らしたい、

不思議とそんな気持ちにはならなかった。


それよりも・・・


傍(そば)にいきたい。

近くにいきたい。

お話したい。


そう心から思ったの。


< 4 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop