たとえ届かなくても、君がずっと大好き。
「 ショウくん? 」
玄関で会った時から、
最低限のことしか
話さないほど口数が少なくて。
静かに黙り続けているショウくんに。
私よりほんの少し大きいその体は、
微かに震えていて。
まるで全身を守るように
体を両手で抱え込み、
とても小さくなっていて。
じっと自分の膝を見つめるように
俯(うつむ)くショウくんは、
初めて私の目に弱々しく映って。
「 ・・・っ? 」