大嫌いな先輩の秘密
ブーブー

朝だ。

「んー朝…か」

苦手な朝が来た。
いつものようにスマホの目覚ましで起こされる。

私、佐々木 真菜はいつもの朝を過ごしていた。

私は立ち上がり半袖のセーラー服に着替える。

「やっぱり長袖の方が落ち着くなー」

そんなことを呟く。
そして、髪を整えて下に降りる。

「あら、おはよう真菜。朝ごはん、出来てるわよ」

「おはようお母さん。今日の朝ごはんはまた豪華だね」

「そうかしら」

お母さんはそういいながら微笑んだ。

「いただきます」

やっぱり美味しい。
ポチッとテレビの電源をつける。
今日はお父さんが出張でいないから私がつける。
そしていつもの占い番組を見る。
結構私は占いを信じる。

「今日の1位は獅子座の貴方!」

あ、私だ…
ちょっとウキウキしながらテレビを聞いていると…

「きっと今日はいい出会いがあるでしょう!」

期待して損だった。
私に出会い何かある訳がない。

こんな地味な私に…

朝ごはんを食べ終え、お弁当を貰い家を出る。

「いってきまーす」

「いってらっしゃい」

お母さんの声を聞いてドアを閉める。

「今日もいい天気なことで…」

最近は晴れ続きだ。
そんな事を思っていると友人が来た。

「真菜ー!ごめんね、遅くなっちゃって!」

「ううん。大丈夫、そんなに待ってないよ」

「良かった!ありがとう」

この子は幼馴染みで私の唯一の友達の紗奈。
元気で可愛い子だ。
この子にはいつも迷惑ばっかりかけている

「それでねー・・あ、あの人は」

「嘘…朝から見かけるなんてついてない…」

紗奈が指さす方向には…

大嫌いな先輩がいた。
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