Sky Sweet
タイトル未編集



「ありがとう。」

目尻を下げて笑顔をこちらに向けている隣の席の男子。


窓から入ってくる風に髪をなびかせながらいう彼はまさに天使だ。


そう言ったあと、また机にふせて寝だす天使くんの名前は



«岸田 空詩»Kishida kuuta 君。



授業中ずっと寝てるから心配になって、つい彼の分までルーズリーフにノートをとってしまった。


多分、その時のお礼だろう。


なぜ多分なのかというと、その板書した紙を机の中に入れておいたのは昨日だから。


もしかしたら今日、私はすごくいいことを岸田くんにしたのかもしれない。


いや、した覚えないから


昨日の事なんだろうけど。
< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop