Sky Sweet
タイトル未編集
「ありがとう。」
目尻を下げて笑顔をこちらに向けている隣の席の男子。
窓から入ってくる風に髪をなびかせながらいう彼はまさに天使だ。
そう言ったあと、また机にふせて寝だす天使くんの名前は
«岸田 空詩»Kishida kuuta 君。
授業中ずっと寝てるから心配になって、つい彼の分までルーズリーフにノートをとってしまった。
多分、その時のお礼だろう。
なぜ多分なのかというと、その板書した紙を机の中に入れておいたのは昨日だから。
もしかしたら今日、私はすごくいいことを岸田くんにしたのかもしれない。
いや、した覚えないから
昨日の事なんだろうけど。