Sky Sweet


次の日、あの彼に話しかけられた。


「夏希ちゃん、夏希ちゃん。」


右隣から急に下の名前で呼ばれて少し、いや結構驚きながら振り向く。


「ん?」

「はい、あげる。」

そう言って、ニコニコしながら差し出した手の中を見るとそこには私の大好きなオレンジの飴が。


お礼を言って、袋から取り出して口の中に放り込む。



少し甘酸っぱいそれを、コロコロと舌で転がしながら彼に問う。


< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop