Sky Sweet
「岸田君、今は起きてるんだね。」
今は6時間目終わりの休み時間。
授業中も休み時間も寝ている彼が起きているだなんて、珍しい。
「いつも寝てるみたいなこと言わないでよ。」
少し笑いながらいう彼。
「いつも寝てるじゃん。」
「いつの間にか目が閉じてしまうんだよね。」
「いやいや、机に伏せてる時点で寝る気まんまんじゃん。」
絶対に目が閉じてしまうとかじゃないってと心の中のツッコミが声に出る。
「だって、眠いんだもん。でも今は夏希ちゃんと話したくて起きてるんだよ。」
にっこりと笑う彼。
あぁ、顔が赤くなるのが分かる。