幸せなとき♪
鼻歌はすぐ近くまで…。


気づいたら何処かの公園に入っていた。


電灯がチカチカしている。




反射して見える白い肌。

まだ、
はっきりとは分からない。


「♪~♪~♪」


鼻歌は静かな公園に鳴り響く。



ざくっ。


地面をふむ音が

大きく聞こえる。



ざクざク言わせながら俺は近づく。




「…」

鼻歌が止まった。


それでも近づく俺。


「…だ……れ…です………か?」


おびえたように小さな声。


それは女の人の声。



とはいっても

甘ったるい声ではなく、


透き通ったきれいな声。




俺はその場で止まると、


どうしようか迷った。



答えたほうがいいのだろうか…。



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