甘ーいheartを召し上がれ?【完結】
そう思ったら、急に奏弥を直視出来なくなった。

カァ…と顔が朱く染まり、奏弥から目を逸らす。

でも、そんなあたしの頬を、そっ…と奏弥の大きなな手が包んだ。


「っ…!」

驚いたのもつかの間、奏弥はあたしを捕らえて、あたしと視線を絡ませる。


…何で奏弥は、こんなにも

あたしを困らせるの――…?



「あっ…あたしは…っ――」







―…あの日の君に、俺はあの後何をしたんだったろう。


そうだ…。

俺の質問と、真剣に向き合う君を見て。

…俺は本気で君を、
『愛おしい』と感じたんだ。



そして、呟いたあの言葉。


《あたしは…っ


もう、奏弥以外は、見えないの…》



赤らむ頬に、魅了されて。

潤む瞳に、俺の理性を
掻き立てられて…


「ん…っ」



…俺は、咲姫の震える唇に
噛み付くような口付けを、落としたんだ――。



白い肌に、恥じらう朱はとても似合っていて。

余計、俺を追い込んでいく。


…ヤベェ、

……止まんねェ…っ




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