甘ーいheartを召し上がれ?【完結】
何で俺は、こんなにも、咲姫に嵌まってしまったのだろう。

どんなに些細な仕種さえ、俺は愛おしいと思ってしまう。


(ホント…俺は、親バカかっつーの。)


…そんな事を考えていたら、咲姫が不意に口を開いた。



「あたしは…奏弥と繋がることが出来て…



すっごく…嬉しいよ…?」



…ドクッと、鼓動が波打った。


ああ…そうやってコイツは、自分で分かってないんだ。


そんな不安そうな、恥ずかしそうな表情(カオ)で『嬉しい』なんて。

簡単に、俺(オトコ)の前で言うんじゃねェよ…。


「…はっ……」


…まだ、分かんねェなんてな。


今、目の前に居る、このお姫様は……


(くくっ…。マジ、危なっかしくて、外連れて歩けねェわ。)


まだまだ、お勉強(仕付け)が足りないようです…。





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