雪の降る日に、願いを消して
☆☆☆
気が付けば、窓の外は真っ暗になっていた。
汗をかいたせいで体はベタベタだけれど、頭はスッキリしている。
あれほど重たかった体は嘘みたいに軽くなっている。
上半身を起こしてリモコンで電気をつける。
眩しさに目を細めるが、視界はクリアだ。
ベッドの隣に置かれたままになっている体温計に手を伸ばす。
体温を測っている間、あたしはスマホを確認して友達に1つ1つ返事をしていった。
みんなあたしの事を心配してくれている。
それが嬉しくて、思わず顔がほころんでしまう。
ピピピッと体温計が鳴って確認してみると、37度2分まで下がっていた。
もう少しで平熱だ。
明日学校へ行けるがどうかわからないけれど、朝に比べれば喉の痛みも和らいでいる。
ホッとして息を吐き出したその時、駿からメッセージが届いている事に気が付いてあたしの心臓は大きく跳ねた。
《大丈夫か?》
たったそれだけのメッセージ。
捻りも何もなくて、本当に心配してくれているのかどうかもわからないようなメッセージ。
それなのに……あたしはその文字からしばらく視線を離す事ができずにいたのだった。
気が付けば、窓の外は真っ暗になっていた。
汗をかいたせいで体はベタベタだけれど、頭はスッキリしている。
あれほど重たかった体は嘘みたいに軽くなっている。
上半身を起こしてリモコンで電気をつける。
眩しさに目を細めるが、視界はクリアだ。
ベッドの隣に置かれたままになっている体温計に手を伸ばす。
体温を測っている間、あたしはスマホを確認して友達に1つ1つ返事をしていった。
みんなあたしの事を心配してくれている。
それが嬉しくて、思わず顔がほころんでしまう。
ピピピッと体温計が鳴って確認してみると、37度2分まで下がっていた。
もう少しで平熱だ。
明日学校へ行けるがどうかわからないけれど、朝に比べれば喉の痛みも和らいでいる。
ホッとして息を吐き出したその時、駿からメッセージが届いている事に気が付いてあたしの心臓は大きく跳ねた。
《大丈夫か?》
たったそれだけのメッセージ。
捻りも何もなくて、本当に心配してくれているのかどうかもわからないようなメッセージ。
それなのに……あたしはその文字からしばらく視線を離す事ができずにいたのだった。