雪の降る日に、願いを消して
☆☆☆

目を覚ますと陽が上っていた。


随分と眠ってしまったようで、体はとても軽くなっていた。


ベッドから起き上がり大きな欠伸を1つする。


スマホが光っていたけれど無視をして、朝風呂に入った。


ぬるめの肩までつかると自然とため息が出た。


あたしは一体なにがしたいんだろう?


駿に振られて、聡樹と『一応』付き合って、それでも駿の事が忘れられず傷ついて。


1人で右往左往してバカみたいだ。


今日はもうなにも考えたくない。


何もせずに1日を過ごそう。


そう思い、湯船の中で目を閉じたのだった。
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