雪の降る日に、願いを消して
鈴の気持ちに気が付いたのは、高校に入学してすぐだった。
サッカーの朝練で毎日早く登校して来る俺。
教室にはいつも一番乗りだったから、着替えも教室でしていた。
その日も制服とサッカーボールを手に教室へ向かったんだ。
教室の前まで来たときに、電気がついていることに気が付いた。
一番乗りの俺がいつも電気をつけていたから、誰かが先に来ているのだと言う事に、すぐに気が付いたんだ。
俺よりも早く来るなんて、一体誰だ?
そのクラスメートを驚かせてやろうと思い、俺は忍び足で教室の戸に近づいた。
そっと中を覗いてみると、黒板へ向かう鈴の姿があったんだ。
なんだ、鈴か。
そう思ったのもつかの間、俺は鈴が黒板に書いている文字を見てしまったんだ。
《岩中駿。駿の彼女になれますように!》
女の子らしい丸っこい字でそう書かれていた。
その文字を見た瞬間、自分の胸に大きな衝撃が走るのを感じた。
サッカーの朝練で毎日早く登校して来る俺。
教室にはいつも一番乗りだったから、着替えも教室でしていた。
その日も制服とサッカーボールを手に教室へ向かったんだ。
教室の前まで来たときに、電気がついていることに気が付いた。
一番乗りの俺がいつも電気をつけていたから、誰かが先に来ているのだと言う事に、すぐに気が付いたんだ。
俺よりも早く来るなんて、一体誰だ?
そのクラスメートを驚かせてやろうと思い、俺は忍び足で教室の戸に近づいた。
そっと中を覗いてみると、黒板へ向かう鈴の姿があったんだ。
なんだ、鈴か。
そう思ったのもつかの間、俺は鈴が黒板に書いている文字を見てしまったんだ。
《岩中駿。駿の彼女になれますように!》
女の子らしい丸っこい字でそう書かれていた。
その文字を見た瞬間、自分の胸に大きな衝撃が走るのを感じた。