雪の降る日に、願いを消して
☆☆☆
翌日。
あたしはいつものように早い時間に家を出る。
人もまばらな道を歩き学校へ向かう。
教室に一番乗りしたら、すぐにチョークを手に持った。
岩中駿。
駿の彼女になれますように。
もう、あの時みたいに汚い感情を書き連ねたりはしない。
駿が好き。
その純粋な気持ちだけを書いていく。
問題はなにも解決していないし、振り出しに戻っただけだとわかっていた。
それでも、心は晴れやかな気分だった。
黒板の文字を消していると聡樹が教室へ入って来る。
最近寒くなってきたせいか、さすがに制服のボタンはちゃんと留められている。
あたしは聡樹と視線を合わせ、お互いに照れ笑いをうかべる。
「おはよう鈴」
「おはよう聡樹」
そして、あたしの1日は始まるんだ。
翌日。
あたしはいつものように早い時間に家を出る。
人もまばらな道を歩き学校へ向かう。
教室に一番乗りしたら、すぐにチョークを手に持った。
岩中駿。
駿の彼女になれますように。
もう、あの時みたいに汚い感情を書き連ねたりはしない。
駿が好き。
その純粋な気持ちだけを書いていく。
問題はなにも解決していないし、振り出しに戻っただけだとわかっていた。
それでも、心は晴れやかな気分だった。
黒板の文字を消していると聡樹が教室へ入って来る。
最近寒くなってきたせいか、さすがに制服のボタンはちゃんと留められている。
あたしは聡樹と視線を合わせ、お互いに照れ笑いをうかべる。
「おはよう鈴」
「おはよう聡樹」
そして、あたしの1日は始まるんだ。