雪の降る日に、願いを消して
なんのために仮病なんか使うのか。


学校をサボりたいのであれば、教室に戻って来る必要だってなかったのに、駿は戻ってきているのだ。


だから余計に頭の中は混乱する。


「とにかくさ、今日は放課後まで駿と桜子の様子をしっかり観察しよう」


聡樹がそう言い、あたしと紗英は頷いたのだった。
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