雪の降る日に、願いを消して
☆☆☆
一旦教室へ戻ろうかと思ったが、廊下を歩いている途中で担任の先生があたしの鞄を持って来てくれた。
早い段階で保険の先生が連絡してくれていたようだ。
「1人で大丈夫か?」
校門まで鞄を持ってくれた先生がそう聞いて来た。
「大丈夫です」
あたしはそう返事をして鞄を受け取った。
若干フラフラするけれど、まだしっかり歩ける。
これ以上熱が上がる前に家にたどり着きたかった。
「送ってやれなくてごめんな」
先生はそう言って申し訳なさそうに頭をかいた。
先生はまだ授業が残っているのだから仕方がない。
あたしは先生にお辞儀をして歩き出したのだった。
一旦教室へ戻ろうかと思ったが、廊下を歩いている途中で担任の先生があたしの鞄を持って来てくれた。
早い段階で保険の先生が連絡してくれていたようだ。
「1人で大丈夫か?」
校門まで鞄を持ってくれた先生がそう聞いて来た。
「大丈夫です」
あたしはそう返事をして鞄を受け取った。
若干フラフラするけれど、まだしっかり歩ける。
これ以上熱が上がる前に家にたどり着きたかった。
「送ってやれなくてごめんな」
先生はそう言って申し訳なさそうに頭をかいた。
先生はまだ授業が残っているのだから仕方がない。
あたしは先生にお辞儀をして歩き出したのだった。