雪の降る日に、願いを消して
今まで散々、憶測だけで駿の事を話して来たのに、何を迷っているんだろう。
あたしはそんな自分がおかしくなって、少しだけ笑った。
「鈴?」
「これ、見て」
聡樹があたしの名前を呼ぶよりも先にあたしはスマホを取り出していた。
画面に昨日撮った写真を表示する。
「これって駿?」
紗英がすぐにそう言った。
「うん」
「どっちが?」
聡樹がそう聞いてくる。
「支えられている方。右側。」
「じゃぁもう一人は?」
「ショウ……。駿はそう呼んでた」
あたしがそう答えると聡樹が画像をマジマジと見つめた。
「後ろ姿だけど、よく似てるな」
「うん。顔もそっくりだった」
「見たのか?」
「うん」
あたしはそんな自分がおかしくなって、少しだけ笑った。
「鈴?」
「これ、見て」
聡樹があたしの名前を呼ぶよりも先にあたしはスマホを取り出していた。
画面に昨日撮った写真を表示する。
「これって駿?」
紗英がすぐにそう言った。
「うん」
「どっちが?」
聡樹がそう聞いてくる。
「支えられている方。右側。」
「じゃぁもう一人は?」
「ショウ……。駿はそう呼んでた」
あたしがそう答えると聡樹が画像をマジマジと見つめた。
「後ろ姿だけど、よく似てるな」
「うん。顔もそっくりだった」
「見たのか?」
「うん」