雪の降る日に、願いを消して
駿の存在に圧されるようにして、あたしの中の聡樹という存在が小さくなっていくのを感じていた。


やっぱり、聡樹とはただの友達以上になれそうにない。


聡樹に対して、駿と同じほどの想いを抱く事はできない。


ごめんね……。


心の中でそう言い、あたしは黒板を綺麗にしている聡樹の後ろ姿を見つめたのだった。
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