雪の降る日に、願いを消して
その仕草は怒られた子供のようだ。
「なに?」
「その……駿お兄ちゃんってさ……」
「駿が、どうかしたの?」
「桜子さんと、付き合ってるの?」
その質問を、あたしの目を見ずにしてきた萌ちゃん。
聞いた瞬間に口をキュッと結んで手のひらは膝に置いた。
まるで叱られている子供のようだ。
急にどうしたんだろう?
「うん。そう聞いたよ?」
あたしがそう答えると、萌ちゃんがハッとしたように顔を上げた。
その顔は今にも泣きだしてしまいそうだ。
あたしはわけがわからなくて、混乱する。
何か悪い事を言ってしまっただろうか?
でも、双子が交互に学校へ来ている事がバレでも平気なのに、兄に彼女ができたくらいでどうして泣いてしまいそうになっているのだろう?
「なに?」
「その……駿お兄ちゃんってさ……」
「駿が、どうかしたの?」
「桜子さんと、付き合ってるの?」
その質問を、あたしの目を見ずにしてきた萌ちゃん。
聞いた瞬間に口をキュッと結んで手のひらは膝に置いた。
まるで叱られている子供のようだ。
急にどうしたんだろう?
「うん。そう聞いたよ?」
あたしがそう答えると、萌ちゃんがハッとしたように顔を上げた。
その顔は今にも泣きだしてしまいそうだ。
あたしはわけがわからなくて、混乱する。
何か悪い事を言ってしまっただろうか?
でも、双子が交互に学校へ来ている事がバレでも平気なのに、兄に彼女ができたくらいでどうして泣いてしまいそうになっているのだろう?