雪の降る日に、願いを消して
駿と親しい人物がこんなに近くにいるとは思っていなかった!


「あの、先輩と少しお話がしたいんですけど」


あたしはそう言った。


「ん? あぁ、別にかまわないよ。勉強も終わったところだし」


そう言ってあたしたちと同じテーブルに座ろうとした前田先輩を、あたしは止めた。


こんな所じゃ落ち着いて話ができない。


学校外へ出よう。


そう思い、あたしたちは立ち上がったのだった。
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