雪の降る日に、願いを消して
怪我
岩中家はとても綺麗に掃除された家だった。
ワックスがかけられた廊下とリビング。
玄関を入って左手には花台があり、ピンクと白の可愛い花が飾られていた。
リビングもとても綺麗で、白に近いグレーで統一されていた。
真っ白じゃない分、とても落ち着いている雰囲気だ。
あたしたち3人はリビングの茶色にソファに座らさせてもらった。
ショウが駿を1人掛のソファに座らせると、棚の中から救急箱を取り出して持ってきた。
テーブルに置いて蓋を開けると、中には包帯や消毒液などがギッシリと入っている。
しかしその中に風邪薬などが入れられていないことに気が付いた。
「駿、怪我を見せてごらん」
ショウが優しくそう言うと、駿はチラリとあたしたちの方へ視線を向けた。
ここでようやくあたしたちの存在に気が付いたようだ。
「なんでこいつらがここにいるんだ」
駿がショウを睨んでそう言った。
「仕方ないだろ、色々とバレたんだから。ほら、傷を見せろってば」
「バレた? この女が勝手に動き回ってただけだろ!」
駿が声を荒げてあたしを指さした。
あたしはビクリと体を震わせる。
ワックスがかけられた廊下とリビング。
玄関を入って左手には花台があり、ピンクと白の可愛い花が飾られていた。
リビングもとても綺麗で、白に近いグレーで統一されていた。
真っ白じゃない分、とても落ち着いている雰囲気だ。
あたしたち3人はリビングの茶色にソファに座らさせてもらった。
ショウが駿を1人掛のソファに座らせると、棚の中から救急箱を取り出して持ってきた。
テーブルに置いて蓋を開けると、中には包帯や消毒液などがギッシリと入っている。
しかしその中に風邪薬などが入れられていないことに気が付いた。
「駿、怪我を見せてごらん」
ショウが優しくそう言うと、駿はチラリとあたしたちの方へ視線を向けた。
ここでようやくあたしたちの存在に気が付いたようだ。
「なんでこいつらがここにいるんだ」
駿がショウを睨んでそう言った。
「仕方ないだろ、色々とバレたんだから。ほら、傷を見せろってば」
「バレた? この女が勝手に動き回ってただけだろ!」
駿が声を荒げてあたしを指さした。
あたしはビクリと体を震わせる。