雪の降る日に、願いを消して
「俺は桜子と別れろとは言わない。でも、すべてを話たいと思ってる」


ショウが、駿へ向けてそう言った。


「本気なのか?」


「もちろんだ。あの事を口外してはいけないなんて、誰も言っていないはずだ」


ショウが答える。


駿はため息を吐き出して「好きにしろ」と、呟いたのだった。
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