雪の降る日に、願いを消して
過去‐駿サイド‐
あれは俺が小学校2年生の頃だった。
俺の家の前には可憐という名前の少女が住んでいた。
可憐はまだ幼稚園児に見えるくらい小柄で、大人しい女の子だった。
家が目の前と言う事があって、俺たち兄弟は可憐とも自然と仲良くなっていた。
通学の班でも一緒だし、地域のイベントでも一緒。
可憐は小柄だったけれど運動神経が良くて、俺たち兄弟の木登り遊びにもついて来ていた。
いつも一緒に行動して俺が、可憐に惹かれていくのに時間はかからなかった。
気が付けば可憐を目で追いかけている自分がいた。
子供ながらに好きという気持ちを自覚してもいた。
俺たちはずっと一緒に、変わらない大人になっていくんだろう。
もっと大きくなったら、可憐に気持を伝えたい。
そう持っていた。
そして俺たちの輪の中には桜子もいた。
桜子の家もすぐ近所で、やっぱり通学の班も同じだった。
俺が可憐の事を好きだと自覚し始めた頃、桜子がやけに話しかけて来るようになった。
花の冠を作ればショウではなく、俺にプレゼントしてきた。
俺の誕生日には誰よりも立派な絵を描いて持って来てくれた。
桜子は俺に特別な感情を向けている。
自分が可憐の事を好きだったから、桜子の気持ちにもすぐに気が付いたんだ。
俺の家の前には可憐という名前の少女が住んでいた。
可憐はまだ幼稚園児に見えるくらい小柄で、大人しい女の子だった。
家が目の前と言う事があって、俺たち兄弟は可憐とも自然と仲良くなっていた。
通学の班でも一緒だし、地域のイベントでも一緒。
可憐は小柄だったけれど運動神経が良くて、俺たち兄弟の木登り遊びにもついて来ていた。
いつも一緒に行動して俺が、可憐に惹かれていくのに時間はかからなかった。
気が付けば可憐を目で追いかけている自分がいた。
子供ながらに好きという気持ちを自覚してもいた。
俺たちはずっと一緒に、変わらない大人になっていくんだろう。
もっと大きくなったら、可憐に気持を伝えたい。
そう持っていた。
そして俺たちの輪の中には桜子もいた。
桜子の家もすぐ近所で、やっぱり通学の班も同じだった。
俺が可憐の事を好きだと自覚し始めた頃、桜子がやけに話しかけて来るようになった。
花の冠を作ればショウではなく、俺にプレゼントしてきた。
俺の誕生日には誰よりも立派な絵を描いて持って来てくれた。
桜子は俺に特別な感情を向けている。
自分が可憐の事を好きだったから、桜子の気持ちにもすぐに気が付いたんだ。