雪の降る日に、願いを消して
中途半端な気持ちで付き合うよりも、ずっといいかもしれない。


ちゃんと断った事を、紗英なら褒めて慰めてくれるかもしれない。


だけど聡樹は……きっと誰にも頼らずに、1人で乗り越えていくんだろう。


そう思うと自分がちっぽけな人間に思えてきて、涙は止まらなくなってしまったのだった。
< 34 / 312 >

この作品をシェア

pagetop