雪の降る日に、願いを消して
倒れる
ご飯を食べ終えたあたしと紗英は教室に戻ってきていた。
教室では桜子と駿がまだお弁当を広げている。
あたしは2人を意識しないようにしながら席に座った。
紗英と昨日見たテレビドラマの話をしながらも、さっき聞いた話を思い出してしまう。
好きじゃないけれど付き合ってみる。
付き合わないとわからないから。
その考え方には一理あるような気がしていた。
付き合うまではあれほど好きだったのに、付き合い始めてから急に気持ちが覚めて行く話をよく耳にする。
だからこそ1人の人と長く付き合うことはとても難しいことなのだと、なんとなく頭の中で理解していた。
あたしは駿の事が好きだけど、ずっとずっと続く関係になれるかどうかは、やっぱりわからない。
「鈴、聞いてる?」
紗英にそう聞かれてハッと我に返った。
気が付けば紗英はスマホを取り出して何かをあたしに見せようとしているところだった。
「もう、全然聞いてないんだから」
「ご、ごめん」
申し訳なく思い、頭をかく。
教室では桜子と駿がまだお弁当を広げている。
あたしは2人を意識しないようにしながら席に座った。
紗英と昨日見たテレビドラマの話をしながらも、さっき聞いた話を思い出してしまう。
好きじゃないけれど付き合ってみる。
付き合わないとわからないから。
その考え方には一理あるような気がしていた。
付き合うまではあれほど好きだったのに、付き合い始めてから急に気持ちが覚めて行く話をよく耳にする。
だからこそ1人の人と長く付き合うことはとても難しいことなのだと、なんとなく頭の中で理解していた。
あたしは駿の事が好きだけど、ずっとずっと続く関係になれるかどうかは、やっぱりわからない。
「鈴、聞いてる?」
紗英にそう聞かれてハッと我に返った。
気が付けば紗英はスマホを取り出して何かをあたしに見せようとしているところだった。
「もう、全然聞いてないんだから」
「ご、ごめん」
申し訳なく思い、頭をかく。