雪の降る日に、願いを消して
妹
それからあたしと紗英は気分転換のためにショッピングをしていた。
近くの大きなデパートに行き、服屋アクセサリーを見る。
好きなブランドの服を見ている時も、頭の片隅には駿の顔が浮かんできていた。
昨日の告白を思い出し、胸の奥がギュッと苦しくなる事も何度もあった。
だけどせっかく紗英と2人でいるのだ。
楽しまないと申し訳ないという気持ちがあり、あたしはできるだけ駿の事を考えるのをやめる事にした。
目の前にある商品や紗英の言葉に集中する。
以前からほしかったバッグを手に取って確認し、新商品に目を輝かせる。
そうしていると自然と気持ちは落ち着いてきて、紗英とお揃のポーチを買う事を喜んでいた。
その時だった。
店内に見覚えのある女の子が歩いていて、あたしは足を止めた。
「鈴、どうしたの?」
レジに向かう足を突然止めたあたしに、後ろから紗英がそう聞いてくる。
「あれって、駿の妹さんじゃない?」
あたしはそう言い、視線で紗英に伝えた。
「あ、ほんとだ」
近くの大きなデパートに行き、服屋アクセサリーを見る。
好きなブランドの服を見ている時も、頭の片隅には駿の顔が浮かんできていた。
昨日の告白を思い出し、胸の奥がギュッと苦しくなる事も何度もあった。
だけどせっかく紗英と2人でいるのだ。
楽しまないと申し訳ないという気持ちがあり、あたしはできるだけ駿の事を考えるのをやめる事にした。
目の前にある商品や紗英の言葉に集中する。
以前からほしかったバッグを手に取って確認し、新商品に目を輝かせる。
そうしていると自然と気持ちは落ち着いてきて、紗英とお揃のポーチを買う事を喜んでいた。
その時だった。
店内に見覚えのある女の子が歩いていて、あたしは足を止めた。
「鈴、どうしたの?」
レジに向かう足を突然止めたあたしに、後ろから紗英がそう聞いてくる。
「あれって、駿の妹さんじゃない?」
あたしはそう言い、視線で紗英に伝えた。
「あ、ほんとだ」