お前のナンバー①。俺だけのオンリー①。(更新停滞)
「次、沢村歩(サワムラ アユム)君」
担任の先生が、俺の名前を呼ぶ
………来た
俺はゆっくりと席を立ち上がると、教壇を目指して歩いた
そして、
「…よく頑張ったわね」
教壇の前に立った俺に、先生は微笑むと
俺に2枚のテストを手渡した
「………………」
俺は点数を見ずに、足早に席に戻る
「ふぅ~…」
軽く深呼吸をすると、テスト用紙の右下を覗き込んだ
「…漢字テスト100点、計算テスト98点!!
歩、お前すげーなっ」
「だーっ!!!俺が見る前に先に言うなよ!!!!!」
“ゴメンゴメン”と謝るのは、前の席の佐藤
去年から同じクラスで、けっこう気の合う奴
「歩、計算で何間違えたんだ?」
「あーここ計算ミス」
「ってことはほぼ100点てことじゃん!!!お前やっぱ頭いいな~」
…そう、確かに俺は頭が良かった
テストはほぼ満点
体育だって何でもできた
俺は、いつだって1番なんだ
…男子の中では