お前のナンバー①。俺だけのオンリー①。(更新停滞)



テストを見たお母さんが嬉しそうに俺に言う



俺はゲームをしながら、ぶっきらぼうに答えた




「……アイツは、両方とも100点だよ」



「そうなの……、アンタも頑張りなさいよ」




お母さんはそれだけ言うと部屋を出ていった



「……………」



ゲームをする手を休め、俺は窓を睨む



隣の窓は、アイツの部屋だ…




「……んだよ、どいつもこいつもさ」



みんなアイツしか、見てないじゃんか!!!!




コントローラーを乱暴に床に叩きつけて



俺はベットに寝転がった





「嫌いだ…」




アイツがいるから俺は比べられるんだ…




アイツがいるから俺は1番になれないんだ…




そんな思いが何よりも勝っていて





あの時の俺は何もわかってなかったんだ…







なんで母さんがアイツのことを聞くのか




なんでアイツがいつも1番なのか






ただただアイツに嫉妬して、



アイツのこと、何もわかってなかった



< 6 / 39 >

この作品をシェア

pagetop