お前のナンバー①。俺だけのオンリー①。(更新停滞)
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ピンポーン
俺はアイツの家のチャイムを鳴らしていた
「歩、アンタ、暇なら真由ちゃんの家に回覧板届けてきなさい」
というお母さんの命令に逆らえなかったんだ…
「…………はぁ」
自然と漏れるため息
ドアが開いて、中から出てきたのは
「あっ…………」
「お、歩久しぶり!!!」
アイツのお兄ちゃんの真琴だった
通称、真琴兄
「あ、回覧板ありがとーな」
真琴兄は俺から回覧板を受け取る
アイツは嫌い
でも真琴兄は好き
兄弟のいない俺を、真琴兄は本当のお兄ちゃんのようにいつも面倒を見てくれた
アイツと顔は全然似てないけど…
…そういえば
「真琴兄」
「なに?」
「真由は…?」
「……………」