お前のナンバー①。俺だけのオンリー①。(更新停滞)
「真由…家にいる?」
俺は聞く
昔から
気になることがあった
いつも一緒に学校から帰るけど
アイツの部屋のカーテンは、いつも閉まったままだった
…というか、開いているのを見たことがない
家に、いないのかな…?
真琴兄は俺にわからないように、一瞬だけ目を泳がせた
そして、やや早口で言った
「アイツは…図書館にいると思うよ」
「……図書館?」
「あぁ…いつもそこで勉強してる」
「……………」
勉強て…もうテストなんかないのに?
訝しげに眉をひそめた俺に、真琴兄はニヤリと笑った
「……気になるか?」
「なっ…ちがうよっ!!!」
「必死だな、やけに」
「~~~~~~っ」
俺はぷいとそっぽを向く
それを見た真琴兄は笑う
それが夏休みの、2日前だった