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「菜々さん面白いんだもん。
ハイ、これ忘れ物ね。
とっとと仕事に戻らないときっと変に噂されますよ。
菜々さん気づいてないだろうけど、皆こっち見てたし」

「うっわ!!」

ストッキングのことで頭がいっぱいで、人様の視線にまで気が回ってなかった。
サッと菜々羽の顔が蒼くなる。
赤くなったり青くなったり菜々羽の顔色は大忙しだ。

「ふ。そうだ。やっすい昼ドラみたいに会議室(ここ)でキスとかしときます?」

「し、ない、しっ!!
どうして、ああいうこと会社でするんだろ」

「えー?男のロマンですかね?
会議室とか資料室でこっそりチューとか。

まぁ、僕も会社でハツジョーするほど我慢できないワケじゃないし、
何より嫌われたくないですから今日はしません」

「今日は……って、永遠にしないわよっ!!」

男のロマンってなんだ、ロマンって。

「ちぇー残念」
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