鷭さんと愉快な仲間たち

 「…忙しいってどの程度です?」

 「そうだねぇ、命のやり取りをする程度。でしょうか」

 「僕じゃあるまいし…今回の依頼に関係があるとか?」

 「それを確かめるためにもヘビと会うんだよぉ」

 なんにしても、鷭さんはヘビさんと会わなければならないらしい。

 ここに来たのはそのクモの居場所を知る為か、なるほど。

 たらい回しと称した鷭さんはすごく憂鬱そうに頭を抑えた。

 よっぽど会いたくない女性らしい。

 「…スズメなんて、ヘビに丸のみされるかもねぇ」

 さらっと恐ろしいことを呟いた許丸さんは、入ってきた扉を開け早々に私達を追い出した。

 「ヘビに合えたらまたおいでぇ」

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