鷭さんと愉快な仲間たち
「おじさんなんかと同種呼ばわりされたら甘言師としての誇りに傷がつくからやめてもらえる?あ、ワタシメロンソーダ」
注文を取りに来た店員さんに言い、腕を組んで私を見てきた。
とてもこの偉そうな少女が鷭さんと同種には見えない。
それにこの制服、みたことない制服だけど多分高校の制服だよね?
すぐに運ばれてきたジュースを一口飲み、少女は顎で私を差した。
「だれよ」
「…あ、日雀といいます…」
「どういう関係?」
高圧的な態度で腕を組んだ少女に鷭さんが静かに呟いた。
「君には関係ないでしょう。それよりも臥雲の居場所を教えてください」
「良く言うわね。あんたのせいでクモは今大変なのに。謝罪が先でしょう?」
「謝罪?謝ってもらうことはあっても謝る義理はありませんね」
二人もどうみても友達と言える関係ではなさそうだ。
むしろ仲が悪い。
見た感じ凄く鷭さんに怒っている少女はジュースをまた一口飲むと溜息を吐いた。