鷭さんと愉快な仲間たち

 「…留守って…出張ってこと?」

 「掃除屋にそんな言い方が当てはまるのかは疑問ですが。依頼人に会いに遠方に出向くのでまあ間違ってはいませんね」

 「…なんでわざわざ鷭さんがいくの?」

 ニートの私を気遣ってか、極力家から離れない鷭さんのセリフとは思えない。

 「寂しいのはわかります。僕も寂しいですから。でも安心してください。あなたの動向はいついかなる時でも把握出来るように隠しカメラ(音声録音付)もセットしておきましたから」

 「ニートの私が一体何をするっていうのよ。それは別として…遠方ってどこに?」


 「それは言えません。企業秘密です」

 「企業してないじゃない」

 「とにかく言えません。秘密です」

 「…数日ってどのくらい留守にするの?」

 「一週間程度ですか。なるべく早く引き上げるつもりではいます」

 「一週間・・・」

 
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