鷭さんと愉快な仲間たち

 やがてちらほらと小学生の姿が見えてきた。

 誰かの姿を探す蛇穴さんは目的の子を見つけて手を振った。

 「礼!」

 赤いランドセルを背負った可愛らしい女の子は私達の姿を見るなり、首を傾げて足を止めた。

 「…なに、どしたの?」

 「…いつの間に仲良し?」

 「大丈夫よ。変わらずあたしとこいつは仲悪いから」

 安心できないことをさらりと言い、蛇穴さんは女の子の肩に手を置いた。

 「礼。話があるんだけど」

 そういい、再び先ほどのカフェに歩いて戻ることになった。

 どうでもいいけど、カフェまで一時間また歩くのか・・・

 運動不足のニートにはかなりきつい・・・

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