新選組のヴァンパイア

道場という所に着くと、たくさんの人間が竹刀や木刀を手に訓点をしていた。

「おう、総司。来てたのか」

「あ、原田さん」

道場に入ると、背の高い男が声をかけてきた

「ん?そいつは?」

「あー、そう言えば名前何でしたっけ?」

「はぁ!?名前も知らない奴連れてきたのかよ」

今更か・・・

「というわけで、私、帰らせていただきます」

「いやいやいや、どういう訳ですか!帰らせませんよ。あなたと勝負したくて連れてきたんですから!!」

勝負?

聞き捨てならない言葉に眉を潜める。

「そんなこと聞いてない!」
< 10 / 36 >

この作品をシェア

pagetop