新選組のヴァンパイア
「うわぁ、さっきの試合でも少し見えたけど、本当に綺麗な蒼色ですねー」
「絶対思ってないだろ。棒読みだ」
「いえ、僕、嘘はつかない主義なんで」
「・・・」
まぁいい。
元からこいつら(・)に私の外見について何かを期待してた訳では無い。
「それより、隠れてないで出てくればいいんじゃないか?そこの男」
「!」
先程から微かに感じていた気配を頼りに、カマ掛けのつもりで男だと言うと、沖田が息を飲んだのがわかった。
そして、ゆっくりと障子が開いた。