新選組のヴァンパイア
「あなたに名乗る名はない!」


「えー」


「えー、じゃない」


そう言って振り切ろうと、私は勢いよく振り返ると、何故かそこには沖田と名乗った男が先回りしており、そっと耳元に口を寄せてくると


「僕、あなたに興味あるんですよ。蒼い目のお侍さん」


そういった



「お前・・・」


バチン!


軽快な音が空高く響く


周りを歩いていた町民達が一斉にこちらを向いた


私が沖田の頬を思い切り叩いたからだ
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