I do not like or hate
ふぅ・・・と2度目となるため息を吐いて外をまた眺めると
いつの間にか高速に入っていたみたいだった。
スマホで音楽を聴こうとイヤホンを取り出し両耳につけて、
聴き始めると
左肩に重みがかかった。
「え・・・・?」
見えるのは竜成の頭だった。
「ちょ・・・え?ん?」
やっとドキドキが治まってきたと思ったら
この事態にさらにドキドキが加速・・・。
どうしようともぞもぞすると
「んー・・・動くなよ」
「え、あ・・・ごめん」
「なんか聴いてんの?」
「うん、まぁ・・・」
「俺にも聴かせて」
竜成は返事をする前に私の左耳からイヤホンをとり、
自分の左耳につけて、
また肩に寄りかかってきた。
なんだろ・・・
キョリがより近くなった気がする?!
いやいやいや・・・気のせい気のせい
気のせい・・・だよね?
私はドキドキしたまま校外学習を迎えることになった。