I do not like or hate


ふぅ・・・と2度目となるため息を吐いて外をまた眺めると

いつの間にか高速に入っていたみたいだった。

スマホで音楽を聴こうとイヤホンを取り出し両耳につけて、

聴き始めると
左肩に重みがかかった。


「え・・・・?」


見えるのは竜成の頭だった。


「ちょ・・・え?ん?」

やっとドキドキが治まってきたと思ったら
この事態にさらにドキドキが加速・・・。

どうしようともぞもぞすると


「んー・・・動くなよ」

「え、あ・・・ごめん」

「なんか聴いてんの?」

「うん、まぁ・・・」


「俺にも聴かせて」


竜成は返事をする前に私の左耳からイヤホンをとり、

自分の左耳につけて、

また肩に寄りかかってきた。


なんだろ・・・
キョリがより近くなった気がする?!


いやいやいや・・・気のせい気のせい


気のせい・・・だよね?

私はドキドキしたまま校外学習を迎えることになった。

< 13 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop