フォーチュン
「アナスタシア」
「は、い」
「申し訳ないが、俺はどうやら思い違いをしてしまったようだ。俺の想い人は、おまえではなく、アンジェリークなのだ」
「・・・え。ではその、ユーリス様は、宴の席でアンが私になりすましていると、すでに見破っていらしたのですか?でもアンは、ユーリス様を遠目に御覧になっただけだと言って・・・」
「それでも」とアナスタシアの言葉を遮るように言ったユーリスの声音に、また恐れと威厳を感じたアナスタシアは、賢明にすぐ口を閉じた。
「それでも俺は、アンジェリークに恋をした。だからアナスタシア、おまえと結婚はできない」
「あ・・・・・・」
「はい」とかろうじてつぶやいたアナスタシアは、色々な感情が一気に揺れ動いて、短時間に何度もショックを受けたせいか、その場に倒れてしまった。
「は、い」
「申し訳ないが、俺はどうやら思い違いをしてしまったようだ。俺の想い人は、おまえではなく、アンジェリークなのだ」
「・・・え。ではその、ユーリス様は、宴の席でアンが私になりすましていると、すでに見破っていらしたのですか?でもアンは、ユーリス様を遠目に御覧になっただけだと言って・・・」
「それでも」とアナスタシアの言葉を遮るように言ったユーリスの声音に、また恐れと威厳を感じたアナスタシアは、賢明にすぐ口を閉じた。
「それでも俺は、アンジェリークに恋をした。だからアナスタシア、おまえと結婚はできない」
「あ・・・・・・」
「はい」とかろうじてつぶやいたアナスタシアは、色々な感情が一気に揺れ動いて、短時間に何度もショックを受けたせいか、その場に倒れてしまった。