フォーチュン
その頃、ドラーク王国・王宮内のとある一室では、マクシミリアン国王の命により、占術師・愚者が占術をしていた。
タロットと呼ばれるカードをシャッフルし、中から一枚引く。
「力(ストレングス)の正位置・・・8は無限大を現す。無限の力。ユーリス様には、ドラーク王国・次期国王としての力がございます。そしてバルドー国の女帝・ヴィヴィアーヌ様には、ユーリス様以上に積まれている経験と、女帝としての威厳がございます。非公式とはいえ、水面下では力の駆け引きが執り行われたご様子。しかし事は和やかに進んだでしょう」
「ではユーリスの訪問は成功したと言うのか?」
気が急いているのか、口調まで急かす口調になっているマクシミリアンに対し、愚者はいつものように落ち着き払った様子で、カードを一枚引いた。
が、それを見た愚者の手が、ピクリと動く。
タロットと呼ばれるカードをシャッフルし、中から一枚引く。
「力(ストレングス)の正位置・・・8は無限大を現す。無限の力。ユーリス様には、ドラーク王国・次期国王としての力がございます。そしてバルドー国の女帝・ヴィヴィアーヌ様には、ユーリス様以上に積まれている経験と、女帝としての威厳がございます。非公式とはいえ、水面下では力の駆け引きが執り行われたご様子。しかし事は和やかに進んだでしょう」
「ではユーリスの訪問は成功したと言うのか?」
気が急いているのか、口調まで急かす口調になっているマクシミリアンに対し、愚者はいつものように落ち着き払った様子で、カードを一枚引いた。
が、それを見た愚者の手が、ピクリと動く。