フォーチュン
ⅩⅢ
ドラーク王国・王宮内のとある一室。
適度に日が当たるその室内には、マクシミリアン国王、サロメ王妃、ユーリス王子、護衛長のコンラッド他数名の護衛担当者、官吏数名、そして占星師(せんじゅつし)・愚者(フール)がいた。
縦2メートル、横3メートルほどの大きさの頑丈なテーブル上には、世界地図が広げられている。
それを取り囲むように、皆立っていた。
「まずはアン・・アンジェリークが生きているのか否か」
低く轟く声でユーリスがそう言い渡すと、愚者はかすかにうなずいた。
そしてタロットと呼ばれるカードをシャッフルし始める。
・・・あのとき、女帝と帝には「アンジェリークは生きている」と自信満々に言いきったが、本当は俺も怖い。
万が一アンジェリークが・・・。
こんなことは考えたくもない!
しかし、俺は真実を知る必要がある。
愚者の返答次第では、捜索の方法を変えねばならないかもしれない。
適度に日が当たるその室内には、マクシミリアン国王、サロメ王妃、ユーリス王子、護衛長のコンラッド他数名の護衛担当者、官吏数名、そして占星師(せんじゅつし)・愚者(フール)がいた。
縦2メートル、横3メートルほどの大きさの頑丈なテーブル上には、世界地図が広げられている。
それを取り囲むように、皆立っていた。
「まずはアン・・アンジェリークが生きているのか否か」
低く轟く声でユーリスがそう言い渡すと、愚者はかすかにうなずいた。
そしてタロットと呼ばれるカードをシャッフルし始める。
・・・あのとき、女帝と帝には「アンジェリークは生きている」と自信満々に言いきったが、本当は俺も怖い。
万が一アンジェリークが・・・。
こんなことは考えたくもない!
しかし、俺は真実を知る必要がある。
愚者の返答次第では、捜索の方法を変えねばならないかもしれない。