フォーチュン
「もうひとつ。時は常に進んでおります。恐らくアンジェリーク様も、気の休まることなく移動を続けておられるでしょう。今出たタロットの答えが時すでに遅しでなければ良いのですが」
「そのときはまた探せば良い」
「ユーリス様」
「アンジェリークが見つかるまで、俺は探し続ける」
アンジェリークがドラークを目指していることは分かっている。
だがアンは知らない。
「コンラッド」がどこに住んでいるのか。
そして俺が「コンラッド」だ、ということも。
だからアンジェリークがドラークへたどり着けても、「コンラッド」を探す術はない。
だから、俺がアンジェリークを見つけ出さなければならないのだ。
「そのときはまた探せば良い」
「ユーリス様」
「アンジェリークが見つかるまで、俺は探し続ける」
アンジェリークがドラークを目指していることは分かっている。
だがアンは知らない。
「コンラッド」がどこに住んでいるのか。
そして俺が「コンラッド」だ、ということも。
だからアンジェリークがドラークへたどり着けても、「コンラッド」を探す術はない。
だから、俺がアンジェリークを見つけ出さなければならないのだ。