フォーチュン
ⅩⅣ
時は、アンジェリークが「コンラッド」の元へ行くため、王宮を抜け出した頃に遡る。
誰にも見つかることなく、無事に王宮を抜け出たアンジェリークは、まず中央市場へ向かった。
王宮から中央市場までは、徒歩でも行ける距離だ。
アンジェリークは、ズボンと、それに合うシャツ、そして頑丈な靴を市場で買うと、近くのカフェへ入り、トイレで着替えた。
暑いので、長く波打つ赤い髪をねじって後ろにひとつまとめ、結い上げる。
瞳と同じグリーンの髪留めは、最初から持ってきたものだが、どこにでも売っている、ごく普通の髪留めだ。
アンジェリークは、カーキ色のズボンと、白いシャツを着た自分の姿を見た後、洗面にある鏡で上半身を見た。
この服装と靴なら、歩いて移動をしやすいわ。
それに、今の私の姿を見て、すぐには皇女だと分からないほど、この場の雰囲気に馴染んでいると思うんだけど・・・。
誰にも見つかることなく、無事に王宮を抜け出たアンジェリークは、まず中央市場へ向かった。
王宮から中央市場までは、徒歩でも行ける距離だ。
アンジェリークは、ズボンと、それに合うシャツ、そして頑丈な靴を市場で買うと、近くのカフェへ入り、トイレで着替えた。
暑いので、長く波打つ赤い髪をねじって後ろにひとつまとめ、結い上げる。
瞳と同じグリーンの髪留めは、最初から持ってきたものだが、どこにでも売っている、ごく普通の髪留めだ。
アンジェリークは、カーキ色のズボンと、白いシャツを着た自分の姿を見た後、洗面にある鏡で上半身を見た。
この服装と靴なら、歩いて移動をしやすいわ。
それに、今の私の姿を見て、すぐには皇女だと分からないほど、この場の雰囲気に馴染んでいると思うんだけど・・・。