フォーチュン
意外と運動神経が良いアンジェリークは、走ることも得意だ。
すぐに馬車へたどり着いたアンジェリークは、手綱を握って馬を走らせた。
が、5メートルも行かないうちに、馬車を止めた。

・・・やっぱりできない。
私のためにあれこれ良くしてくれたディオドラさんを、見殺しにするなんて。
私だけ助かろうなんて、そんなこと・・・できない!

アンジェリークは馬車から降りると、グリーンのバッグを持ち、自ら男たちのところへ歩いていった。
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